木屋瀬祇園祭
木屋瀬祇園祭は、須賀神社に古くから行なわれている祇園祭で、七月十二、十三日に近い土、日曜日に行なわれる。昔の山笠は、須賀神社の参籠殿(さんろうでん)の絵馬のように高さ九メートル以上もある「岩山(いわやま)」であったが、現在は大正初期の電線架設以来、四メートル程の人形飾り山になっている。本町六町赤山笠と新町七町の青山笠の二台の山笠が、町中を練り回る。夜の八時、二台の山笠が、勢い太鼓の響きに合わせて境内に走り込む。これを初日は「奉納」、二日目は「宮入り」といい、この祭りの最大の見せ場である。境内ではその後、初日に祇園太鼓・木屋瀬宿場踊、二日目に民踊舞踊などの催しが行われる。